【ニューオープン!台湾新店舗グルメ実食レポ】台電大樓近くの二次元世界『2D Cafe』でマンガの中の登場人物になってきた

グルメ

入場券代?少々高めの価格でも一度は入ってみてInstagramに上げてみたい!そんなココだけのカフェが台電大樓近くにできた

みなさんは、漫画の世界に入ってみたいと思ったことはありますか? 私はわりと日常茶飯事で、何かの漫画を読んでは「もし自分がこの世界の住人だったら……」などと妄想を繰り広げています。それが日常系漫画であれ、冒険ファンタジー系漫画であれ、あの白黒の世界はいつだって私たちを惹きつけて止みません。漫画を読む時のハラハラドキドキする気持ちは、どれだけ歳を重ねても、きっとなくならないことでしょう。

さて、そんな幾つになっても中二……もとい瑞々しい心を忘れない私に、やっと時代が追いつきました! 人間が入り込むことのできる二次元世界をモチーフにしたカフェが、この台北に誕生したのです。その名も『2D Cafe』。店内のインテリアと言うインテリアに平面に見えるトリックアートを施してあると言う、大変に面白いコンセプトのお店です。

なんとも愉快な『2D Cafe』のコンセプトは、台北っ子たちの心にもグッとくるものがあった模様。5月にオープンしたばかりにも関わらず、同店のGoogleマップ上のレビューは既に700件近く、評価も4.7と言う数字を叩き出しています(2020.6月末)。お客さんの層も幅広く、家族連れ、カップル、ご夫婦、女友達同士、男友達同士……と、店内を利用しているグループの人数や構成は様々でした。まぁ、ぼっちは私だけでしたけどね。

開店から2ヶ月足らずでこのような高評価を得ている『2D Cafe』に、大学院のレポートと言う現実から解放されたばかりの私が邪眼のうずき……じゃなかった、心がうずうずするのを抑えられるはずもありません。というわけでレポート提出後早速『2D Cafe』へお邪魔してきたのでした。

『2D Cafe』実食実飲

さて『2D Cafe』についてお話しするにあたり、最初にみなさんに注意を促しておきたいことがございます。上は私がお店を訪れた時に最初に撮った写真です。お分かり頂けたでしょうか……。

そう、入り口はこの自動販売機のところです。最初どこから入ればいいのか分からなくて、30秒くらい悩みました。よくよく見ると真ん中あたりに取手があるので、そこを掴んでドアを開けてください。

店内に入った瞬間、私の頭の中に上のようなナレーションが流れました。お店の内装は全て漫画のようなモノトーン、しかも手書き風。店内全体がちょっぴりガタついた線で統一されている中に人間が座っていると、逆に人間の存在の方に違和感を感じてしまいます。あれ、なんかそこだけイラストのテイスト違くない? みたいな。

思わずそのままフラフラと店内へ入ってしまいたくなるのですが、『2D Cafe』は入ったらまずは飲み物や食べ物を注文しなければならないタイプのお店なので、ご注意くださいね。先に注文して、注文番号の書いたレシートを貰ってから、席を探してください。

『2D Cafe』のメニューは、飲み物、デザート、パンの3種類に大きく分かれています。台湾のカフェにしては珍しく品目が少ないので、私はあまり迷わなくて澄みましたが、自分は優柔不断だという自負がある方は、こちらの写真や『2D Cafe』のFacebookなどでメニューを見て先に決めておくといいですよ!

ちなみに最低消費額は飲み物1杯分だそうです。私は「宇治抹茶拿鐵(宇治抹茶ラテ)」と2D重乳酪蛋糕(チーズケーキ)を注文しましたが、牛乳がお好きな方だったら「珍珠鮮奶(バブルミルクティー)」を注文するといいでしょう。なぜかって? 白と黒のツートンカラーだからです!

宇治抹茶拿鐵(宇治抹茶ラテ)

『2D Cafe』の宇治抹茶ラテはコーヒー入り。抹茶の味の中に、コーヒーのほろ苦い香りが漂います。量が少ないのでちびちびと飲む形にはなってしまいますが、味は美味しいです! 店内のイラストのテーマは「日本」だし、テーマに沿った飲み物ということで。

2D重乳酪蛋糕(チーズケーキ)

丸いお皿の上にちょこんと乗せられたチーズケーキ。それがカウンターに出されているのを見た時の最初の感想は「ちっさ!!!」でした。これで110元か、とは思わないでもないですが、味は甘すぎるということもなく、ほどよかったです。小さいからすぐなくなってしまうのがちょっと残念。

正直なところ、食べ物の値段に関してはやや高めという感想でした。価格に関してはシビアな台湾の方もそれは感じているようで、Instagramなどの評価で「入場券代」と言っているのをちらほら見かけました。
それでも上に記載した通り、Googleマップの評価はかなり高いです。立地や他にはないコンセプトの面白さなどと併せて、この値段が妥当だとみんなが判断しているということでしょう。

さて、注文したものはペロリと平らげてしまったわけですが、そこで全て終わりではないのが『2D Cafe』のいいところ。むしろここからが真骨頂と言ってもいいかもしれません。実はこの『2D Cafe』には、地下に続く階段があって、お店を訪れた人なら誰でも自由に入ることができます。そう、まるで、物語にはまだまだ続きがあるかのように……。

お店の奥にある階段から、地下一階へと降りてみましょう。地下へ続く階段も、もちろん白黒の手書きイラスト調で書かれています。どこまでも続く2Dワールド。

階段を降りるとそこはランドリールームになっています。まさかの、個人のお宅に進入する体です。これ、いろんな所を勝手に開けて薬草とかポーションとか隠し扉とか見つけるRPG形式のやつや……。

ちなみに隠し扉はここです。ドラム式洗濯機が隠し扉になっているとは……。クローゼットとかではないあたりに現代味を感じます。

ドラム式洗濯機を抜けると更に通路があって、そこからキッチンに入り込むことができます。キッチンの中にはちょっとした小道具も置いてありますので、それらを駆使しつつ、4コマ漫画劇場みたいなものを撮影してみたらいいのではないかと思います。

私も何か面白いことをできればよかったのですが、如何せん一人で来店したのでポージングと写真撮影を両方こなすことができませんでした。なのでご来店の際には必ず二人以上でお越しになり、お互いに写真を撮りあうことをお勧めいたします。でないと他の人の写真の中で見切れているモブキャラに徹するしかなくなっちゃうぞ! 自撮り? 唐揚げにして美味しくいただきました。

『2D Cafe』の行き方(アクセス)

最後に、『2D Cafe』ですが、台北師大商圈の中にあります。夜は師大夜市にもなるあのあたりといった方がわかりやすいかもしれませんね。

最寄駅は台電大樓という駅で、3番出口から出るのが一番近いです。3番出口から地上にでたら、向かって右手に進むと、すぐに師大路に入る曲がり角があります。曲がり角を右へ曲がって、ずっと道なりに進んで行ってください。大体5分くらいは歩きます。

やがて道の左手に緑地が見えてきますので、この赤いモニュメントを探してください。このモニュメントがあるところの道を右へ曲がり、少し歩いていくと『2D Cafe』の入り口が見えてくるはずです。

夜市とあわせて楽しめるといいかもしれませんが、人気のお店で予約は基本的にできないようなので、混雑する時間帯に行く場合はある程度並ぶことを覚悟してお店を訪れてくださいね!


店舗名:2D Cafe
所在地:台北市大安區師大路59巷10號
電話番号:(02)2366-0250
営業時間:10:30~21:30
定休日:-
リンク:Facebook
その他: –
地図:


HOZ(ほず)
ライター、日本語教師。
台湾好きが高じて2017年から正式に台湾に移住。
今は働きながら昼は台湾の大学院で翻訳を勉強する二重生活中。
早く翻訳家も名乗れるようになりたい。
黒猫、小福と一人と一匹暮らし。
主な燃料は豆皮とミントとコーヒー。

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