【ニューオープン!台湾新店舗グルメ実食レポ】台北駅近の歴史ある建物内にオープンした『饗記呷麵呷麵』で美味しいご飯を食べてきた

グルメ

台北駅や北門から徒歩圏のリノベ建築物にできた『饗記呷麵呷麵』で麺・点心・滷味を堪能

台北駅の近くには、意外と古い建物を利用した施設が数多く残されているのをご存知でしょうか? 北門とそのすぐそばにある台北北門郵便局、その向かいの国立台湾博物館鉄道部、国立台湾博物館の建物も1908年にできたものなら、台大医院(旧館)も1924年の落成です。台湾総統府だって現役で使われている建物ですけど、日本統治時代に作られた建物ですしね。他にも、古い建物を利用したスターバックスなど、この付近の歴史ある建物は、枚挙に暇がありません。

今回ご紹介する『饗記呷麵呷麵』も、そんなちょっと歴史ある建物の内部にオープンしたレストランです。『饗記呷麵呷麵』が入っている建物は、台北駅近くの華陰街商圈の中にあります。元は「士林紙業大樓」という建物で、1948年に立てられたそうですが、近年とある香港人の若者の手によりリノベーションがなされ、「漫步1948」という素敵なユースホステルに生まれ変わりました。

台北市ではこうした古い建物の再利用が市によって推奨されおり、「老屋新生大獎」なるグランプリが行われています。こちらのユースホステルも、2019年に同グランプリで賞を獲得しているそうです。

よって『饗記呷麵呷麵』の情報をキャッチした時、私が最初に興味を持ったのは、実はレストランではなくて、賞をとった建物の方でした(すみません!)。ところがどっこい『饗記呷麵呷麵』の魅力は、建物だけには止まりませんでした! それでは、老屋をリノベーションした建物の中のレストラン『饗記呷麵呷麵』の魅力を、皆様にお届けいたします。

『饗記呷麵呷麵』で実食実飲

同店の料理は麵がメインの主食の他、小皿料理、点心(焼売や湯包など)、スープ料理、滷味(煮込み料理)から構成されています。自分が食べたい料理を自由に選ぶことができる他、セットメニューで指定された料理の中から何品かを選ぶこともできます。セットメニューにするとちょっぴりお得になります。

お店に入ったら店員さんがメニュー表を渡してくれるので、まずは座る席を決めてから、注文したい料理にチェックをつけたメニューをレジに持って行き、お会計を済ませます。メニューに席番号を書くのも忘れないでくださいね。

小皿料理か飲み物を注文した場合は、レジを済ませたら自分でガラスケースから取り出して持っていく必要があります。写真は板橋の方のお店のものなのですが、小皿料理や飲み物を自分で取るシステムはどちらも同じです。

私は今回はセットメニューのBを注文することにしました。この場合は麺料理(50元以内)の中から1品と、点心(45元以内)の中から一品、そして飲み物もしくは小皿料理(35元)の中から1品、選ぶことができます。Bセットだと、この3品で120元。台北駅の超近くの超綺麗なレストランの料理がこんな庶民派価格で大丈夫か!? と心配になるお値段です。余談ですが、台湾の某グルメ情報サイトでこちらの平均消費価格は80元となっておりました。ということは、主食一つと単品メニュー1つを注文される方が一番多いということですね。

紅油抄手乾拌麵

注文してからまず真っ先にテーブルにやってきたのは「紅油抄手乾拌麵」でした。紅油はラー油、抄手はワンタンの四川方言らしいです。最近こういうピリ辛料理にちょっとハマっています。適度な辛さが、食欲を促してくれるんですよね。

『饗記呷麵呷麵』の紅油抄手乾拌麵は、麺ももちもちと歯応えがあり、とっても美味しいです。ソースとよく混ぜ合わせてお召し上がりください。

皮蛋豆腐

これも台湾では割とあちこちで見かける食べ方です。日本語だと「ピータン豆腐」になりますね。

ピータンの塩辛さが豆腐のあっさりした味と相まって、絶妙な味わいを醸し出してくれます。今回、紅油抄手乾拌麵がピリ辛だったので、こちらの皮蛋豆腐がちょうどいい箸休めになりました。深く考えずに選んだ小皿料理でしたが、結果的にはこれを選んだ自分を褒めてやりたいです。

冠軍燒賣

燒賣はシュウマイ、冠軍はチャンピオンという意味です。その名の通り『饗記呷麵呷麵』の焼売は、美味しさチャンピオン級でした。餡にレンコンが入っていて、食べると時々シャクシャクとしたものが歯にあたります。その食感が食べていて楽しいです。

こちらの焼売、テーブルまで運んできてくれたのは、店員さんのお子さんと思しき小さなお嬢さんでした。そんな小さな店員さんが、「冠軍燒賣です」と言いながらセイロの蓋を開けてくれたのですが、蓋を開けると白い蒸気がもうもうと立ち上ったのが、まるで魔法のようでした。この魔法が、美味しさの1番の秘訣だったのかもしれません。焼売が転げているのはご愛嬌。

蔓越莓果醋

『饗記呷麵呷麵』では何種類かのドリンクから好きなものを選ぶこともできます。こちらは「蔓越莓果醋(クランベリーとフルーツ酢)」という飲み物。甘酸っぱくて美味しいです。でもお酢なので慌てて飲むと咽せます。

苦瓜排骨湯麵

こちらの苦瓜排骨湯麵は板橋の『饗記呷麵呷麵』で注文したものですが、同じメニューが台北駅近くの『饗記呷麵呷麵』にもありますので、合わせてご紹介させていただきます。「苦瓜排骨湯麵」はゴーヤーと骨付きスペアリブを一緒に煮込んだスープに麺が入っています。

紅油抄手乾拌麵はピリ辛濃い味の料理でしたが、「苦瓜排骨湯麵」は超薄味。日本人が食べたら「味がない」と感じるくらいかもしれません。麺食として注文するよりは、スープとして注文する方が良さそうです。

さて、美味しいものを食べて腹もくちくなったので、腹ごなしに『饗記呷麵呷麵』のお店の中をあちこち覗きに行ってみましょう。『饗記呷麵呷麵』でご飯を食べるなら、やっぱり2階がオススメです。2階への階段を登ると、こんな風景が広がっています。

奥の方へいくと、磨りガラスのはめられた窓が組み合わさった、間仕切りのようなものがあります。ドアへ開けると、テラス部分に出られるようになっています。

この間仕切りに使われているガラスですが、昔の窓ガラスをそのまま使っているようです。お店の中に建物に関するちょっとした説明書きが置いてあったのですが、そこに窓ガラスのことも記載してありました。この花模様は海棠の花をデザインしたものだそうです。こういう昔の磨りガラスって、今はもうなかなか見られないですよね。

こんな感じで、『饗記呷麵呷麵』には、其処此処に歴史的な要素が隠されています。それを一つ一つ見つけていくため、今後は時間をかけてこちらのお店に通ってみようと思っています。台北の古い建築物に興味がある方にも、老建築はビギナーという方にも、是非とも訪れていただきたいレストランです。日常的にご飯を食べにくるのにも、友達や恋人を連れて一緒に行くのにも、どちらにもぴったりですよ!

『饗記呷麵呷麵』の行き方(アクセス)

それでは最後に、『饗記呷麵呷麵』への行き方について。『饗記呷麵呷麵』は台北駅の北側、華陰街商圈の一角にあります。台北駅からなら、地下街出口のY13から地上へ登るといいでしょう。

地上へ出たら市民大道を背にして右手の方へ進んでいくと、すぐに太原路という道路があります。その道をまっすぐ歩いていくと、やがて左手に士林紙業大樓のバロック式のおしゃれな建築物が見えてくるはずです。

華陰街商圈一帯はアクセサリーや小物の問屋街で、面白いものがたくさん、安く売られている地域でもあります。お買い物が好きなら、少し多めに観光時間をとって、ゆっくりみて回るといいでしょう。ゆっくり見過ぎて『饗記呷麵呷麵』へいく時間がなくならないよう気をつけてくださいね!


店舗名:饗記呷麵呷麵

所在地:台北市大同區太原路46

電話番号:(02)2558-8808

営業時間:11:00~20:00

定休日:

リンク:-

その他: –

地図:


HOZ(ほず)
ライター、日本語教師。
台湾好きが高じて2017年から正式に台湾に移住。
今は働きながら昼は台湾の大学院で翻訳を勉強する二重生活中。
早く翻訳家も名乗れるようになりたい。
黒猫、小福と一人と一匹暮らし。
主な燃料は豆皮とミントとコーヒー。

 

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