【ニューオープン!台湾新店舗グルメ実食レポ】行天宮近くに新しくできた「軟食力」へ実力あふれる蛋餅(ダンピン)を朝ごはんで食べに行ってきた

グルメ

柔らかいの大好きな台湾人のための台湾式朝ごはん

みなさんは「ソフトパワー」という言葉を聞いたことがありますか? この言葉は1990年にとあるアメリカの大学教授が提唱した言葉です。主に外交の場面でよく使われる言葉で、軍事力や経済力などの「ハード・パワー」ではなく、歴史や文化、価値観などの魅力から自国の求心力を高め、そのことで他国に対して影響力を持つこと、その力のことを「ソフトパワー」というそうです。すみません、専門ではないのでざっくりなのですが。

この「ソフトパワー」という言葉ですが、こちらの言葉は中国語にも翻訳されています。中国語では「軟實力」と言って、テレビなどを見ているとたまに耳にすることがあります。「軟らかい実力(實は実という字の正体字)」で「ソフトパワー」とは、なかなか直截な翻訳ですよね。

と、いきなりこんな小難しい話から始めてはみたのですが、安心してください、ここから先はいつもの食レポです。今回どうして「ソフトパワー」という言葉から話を始めたのかというと、それは今回ご紹介したいお店の名前が、この「軟實力」という単語を文字って名付けられているためです。お店の名前は「軟實力」ならぬ「軟食力」。「実」と「食」という字が中国語で同じ発音をすることから、こうした名前になっているわけですね。

「軟食力」で実食

それでは、「軟食力」は果たしてどんなパワーのあるお店なのか? ご紹介させていただきましょう。

まず最初に「軟食力」は一体何のお店かというお話から。「軟食力」は、台湾ならではの朝ご飯専門店、「早餐店」のお店です。早餐店なので「蛋餅[ダンピン](卵を焼き付けたクレープ状のもの)」や「飯糰(台湾式おにぎり)」「漢堡(ハンバーガー)」など、台湾の朝ごはんではお馴染みのメニューを取り扱っています。そのほか、ちょっとしたサイドメニューや、もちろん早餐店らしく、豆漿(豆乳)も扱っていますよ。

お店に入ると、店員さんがメニューの冊子を手渡ししてくださいます。注文を決めたら、お店の入り口のすぐ横にあるカウンターで料理を注文しましょう。私が今回注文したのは「客家辣菜脯(ハッカのピリ辛たくあん)」蛋餅[ダンピン]。菜脯蛋、単品で食べても美味しいですよね。

台湾通の皆様でしたら「蛋餅[ダンピン]」を食べたことのあることもきっと多いことと思いますが、この蛋餅の皮、お店によって薄かったり厚かったりしますよね。「軟食力」で扱っているのは、「粉漿蛋餅」と呼ばれる種類の蛋餅で、皮は厚く、もちもちフワフワしています。

「軟食力」の蛋餅の断面図はこんな感じ。蛋餅の皮がかなり厚いのがわかるでしょうか? こんなに皮が厚いと粉物だしお腹にガッツリきそう、と思うかもしれませんが、信じ難いことにこの皮は口の中でふわっととろけます。なので決して小さくない蛋餅なのに、一つ食べただけではまだまだ何だか物足りないんですよね。恐るべし、「軟食力」の蛋餅……

蛋餅一つでは物足りないので、ハンバーガーも注文してみました。「軟食力」のハンバーガーは、バンズの部分がいわゆるパンではなく、饅頭(マントウ)でできています。なので「漢堡」ではなく「饅力堡」という名前が付けられています。ハンバーガーならぬ、まんバーガーとでもいうべきでしょうか。

こちらは「九層澎拜豬」というメニューです。饅頭のバンズはパンに比べてしっとりフワフワしていて、ほんの少し甘みがあります。その甘みが、豬排(ポークステーキ)や肉鬆(肉でんぶ)の塩辛さをうまく引き立ててくれるのです。時折ふわっと九層塔(台湾バジル)の香りが鼻腔をくすぐるのがこれまたたまりません。

蛋餅、饅力堡、飯のメインメニューには、+65元でサイドメニューと飲み物をセットにつけることができます。せっかくですのでこちらも合わせて注文。「軟食力」のセットメニューは地瓜球やフライドポテトなど揚げ物が多いです。ポテトはじゃがいもではなくサツマイモのポテトなので、注文の際にはご注意くださいね。

地瓜球も捨て難かったけど、私は今回は「芋頭丸」をセットにしてみました。芋頭とはタロイモのことで、台湾ではスイーツなどによく使われています。個人的な意見ですが、日本のお菓子のスタンダードフレーバーが「小豆」「抹茶」「きな粉」だとしたら、台湾のスタンダードフレーバーは、「花生(ピーナッツ)」「芋頭(タロイモ)」「緑豆」の3つでしょう。甘いのですが甘さがくどすぎず、とっても美味しいですよ。

またセットの飲み物ですが、こちらは30元のメニューの中から選ぶことができます。30元のメニューだと、豆漿(豆乳)、紅茶、清漿(無調整豆乳)ですが、差額を追加してその他の飲み物を選ぶこともできますよ。私は今回はスタンダードに「豆漿」を選びました。ホットとアイスがありますので、冷たいものを選びたい時は「冰的(bing de)」「熱的(re de)」といいましょう。

ちなみにですが、アイス豆漿を注文すると器はガラスコップですが、ホット豆漿を注文するとお碗に入れられてきます。可愛くて思わずエモーションが昂りますよ。夏はやっぱりアイスだけど、冬にはぜひこちらのホット豆漿を御賞味あれ!

さて、今回注文してないのに、なんでホット豆漿を頼むとお椀が出てくることを知っているのだ、ということにつきまして、ここでちょっとネタバラシをば。実は、私が「軟食力」を初めて訪れたのは2019年のこと。友達に、蛋餅[ダンピン]の美味しいお店があるから、と言って連れて行ってもらったのが最初でした。

なんでも「軟食力」の店員さんたちはお店を始めるにあたり、宜蘭にある60年もの歴史を持つ早餐店に弟子入りして、その技術を習得したのだとか。60年も続いたお店の蛋餅の作り方とあって、「軟食力」の蛋餅も美味しさは折り紙付きなのです。

えっ、でも、そんな前にすでにお店があったのなら、今回の記事は「Update台湾」の趣旨に反するのでは、と思われた方。ちょっと待ってください! 今回ご紹介したいのは、こちらのお店の二号店、今夏七月に行天宮駅近くにできたお店なのです。

「軟食力」への行き方(アクセス)

今回新しくオープンした「軟食力」は、行天宮のすぐ裏手のところにあります。MRTで行くなら、行天宮駅の3番出口から出て、まっすぐ行天宮方面へ歩いて行きましょう。

横断歩道を渡ったら、そのまま行天宮の入り口を通り過ぎて、丁度行天宮の裏側に当たるところの道に入ります。

道に入ったら最初の角を左に曲がり、次は二つめの角のところを右に曲がると、いかにも住宅地、と言った風情の通りの左手に、「軟食力」のお店が見えるはずです。

新しくできた2号店の蛋餅も、美味しさは1号店と変わらず。よって、お店の人気も1号店と同様です。今回私は木曜日の昼の11時半頃に「軟食力」を訪れましたが、平日の昼間、12時を避けて行ったにも関わらず、お店の席はほぼ満席でした。

六張犁のお店もそうですが、休日に行くと多少、待たなければならない可能性があるのでご注意ください。代わりにと言ってはなんですが、頑張って待つと、その時間に見合うだけのおいしい蛋餅を食べることができますよ!

 

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店舗名:軟食力

所在地:台北市中山區民權東路二段1353021

電話番号:(02)2502-9543

営業時間:7:00~14:00

定休日:月曜日

リンク:Facebook

その他: –

地図:


HOZ(ほず)
ライター、日本語教師。
台湾好きが高じて2017年から正式に台湾に移住。
今は働きながら昼は台湾の大学院で翻訳を勉強する二重生活中。
早く翻訳家も名乗れるようになりたい。
黒猫、小福と一人と一匹暮らし。
主な燃料は豆皮とミントとコーヒー。

 

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